CFRP材の微細加工

メーカー:TRUMPF

概要と特長

CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics 炭素繊維強化プラスチック)は、炭素繊維を樹脂(主にエポキシ樹脂)で固めた複合材料です。その特徴は、軽量かつ強度が高く、耐腐食性に優れていることです。当初は航空宇宙産業向けの用途で主に使用されていましたが、現在は軽くて強い、軽量かつ硬い材料として広く認知されており、スポーツ用品や一般消費材にまで使用用途を拡大しています。 今後も更なる軽量化・大型化・小型化・省エネ化が期待できることから、その応用範囲はますます広がっていくと思われます。しかしその一方で、高強度炭素繊維を樹脂に埋め込んで製造された材料は、炭素繊維とマトリックス樹脂の材料特性が大きく異なることから、切断や加工が極めて困難な材料と言われています。

 

CFRPはその材料構成からを熱加工することにより炭化しやすいのが難点です。TRUMPF社のTruPulse nanoファイバーレーザーを用いることで、その高いピークパワーと短パルスにより材料を過度に燃焼させることなく、炭素を抑制することが可能。 但し、アプリケーションによっては、その後の追加工が必要になる場合があります。

アプリケーションパラメーター

タイプ TruPulse nano 20W HS-L
出力パワー 20W
M2 <2.0
ビーム径 8mm
スキャナー/レンズ 10mm aperture/163mm F-theta
出力エネルギー WF0 0.8mJ @25kHz