TruPulse nano L type
パルスファイバーレーザー

メーカー:TRUMPF

概要と特長

TRUMPF社製TruPulse nano L type パルスファイバーレーザーは、M2値が2.0以下のマルチモードファイバーレーザーです。このレーザーはMOPA方式での発振方法のため、高周波数で高ピークパワーを維持することができます。

 

最大の特徴は、PulseTune機能で、20WのLタイプの場合、25種類のパルス波形から用途に応じて任意にパルス波形を選択して使用することができます。例えば、0.8mJのパルスを25kHzで発振することができますが、一方で80uJのパルスを250kHzで発振することもできます。この時のピークパワーは前者では16kWですが、後者の場合でも7kWとなり、高周波数で数kWの高ピークパワーのパルスを発振することができます。

 

このPulseTune機能により、1台のレーザーで切断・深堀・マーキング・クリーニング・溶接等の様々な用途に使用することが可能です。さらに、冷却方法も水冷式ではなくファン空冷式となるため、チラー等の付帯設備を必要としないこともメリットの一つです。
尚、パルスレーザーではありますが、こちらのモデルはCW発振も可能で、対象物の加熱用光源としても使用することが可能です。

製品仕様

モデル TruPulse nano L type
波長 1059-1065nm
M2 1.6-2.0
平均パワー 20W
PulseTune機能 *1 有り(HSシリーズ)
ビーム伝送ケーブル長 2/3m
ビーム伝送オプティック/コネクター ILOC/ILLK
パルスパラメータ―
最大ピークパワー *2 >16kW
最大パルスエネルギー >0.8mJ
繰り返し周波数 1-1000kHz
パルス持続時間 10-200ns
PulseTune波形 25
CWモード
CWモードでの変調範囲 1-100kHz
出力パワー安定性 *2 <8%p-p
冷却方式 空冷
環境要件
温度範囲 0-45℃
相対湿度範囲 5~95%RH(結露なし)

 

​​​*1 HS(High Specification)シリーズ:パルス幅可変、25パルス波形、高い操作性、CW変調機能、パルス繰返し周波数 最高1MHz
*2 平均出力パワー、波形0、最大パルスエネルギー、全動作の温度範囲で測定。