カプトンは、高い熱伝導率、電気抵抗、優れた機械特性など多くの有用な性質を備えたポリイミドフィルム。カプトンの材料特性は、極低温から極高温(-269℃~+ 400℃)の両環境で安定しています。カプトンに使用用途は、電子部品や航空宇宙産業、3D造形、さらには極低温のアプリケーションに適しています。 また、ポリイミドは基本波の吸収特性が極めて低い材料で、エッジ周囲で炭素や熱損傷が発生する可能性が高く、切断加工するには困難な材料とされています。
TRUMPF社のTruPulse nano 20W EP-Zレーザーは、3ナノ秒(3 ns)というパルス幅と低いパルスエネルギーを組み合わせて高いピークパワーを得ることで、燃焼、炭化といった熱影響を最小限に抑えることに成功し、切断面の高品質化を実現しました。
直径1mmの穴を10個作成するのにかかる時間はわずか1秒です(95ms/穴)。マルチパス技術により、最初のパスは試料中の炭素拡散による炭素濃度の均一化に使用され、次のパスは低吸収の制御に使用されます。エッジの炭化が許容される用途では、TRUMPF社のTruPulseシリーズが実用的でかつコスト効率の高いソリューションを提供しています。
タイプ | TruFiber P compact |
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出力パワー | 150W Average, 500W Peak |
ビーム品質 | Single Mode M21.1 |
焦点サイズ | 60μm(1/e²) |
加工速度 | 0.7m/min |
変調 | 1kHz 0.3ms 30% |