タングステンは非常に硬度が高く、また融点も高い金属になります。 その融点の高さと電気抵抗の大きさを活用して、積分回路、電子エミッタ、電球フィラメントの接続材料などとして、電子部品用途して広く使用されております。
【加工実験事例】
加工材料:160µm厚のタングステン材のストリップ
構成
・レーザー:TruFiber 2000 P Compact
・加工ヘッド: LaserMech社製FineKerf
・焦点距離:FL50
・光学系:2倍ビームエキスパンダー
・アシストガス:アルゴン
・圧力:0.8MPa
実験手順
・複数のパラメータを用いて長方形の溝(彫)を加工
・アシストガスとして酸素、アルゴン、窒素を使用
・最大加工速度は6m/min
プロセスパラメータと結果
・加工時の平均出力:150W
・パルス幅:0.5ms
・繰り返し周波数:1500Hz
・ノズルスタンドオフ:0.2mm
・ノズル径:0.5mm
アシストガスとして酸素を使用した際、ライン幅25μmの周辺に熱影響(HAZ)が観察されます。 窒素またはアルゴンをアシストガスとして使用した際、切断速度は遅くなるものの、熱影響(HAZ)は限定的となり、加工品質は大幅に改善をもたらします。