リチウムイオン電池は、電話、パソコン、電気自動車など、あらゆる場所で使用されています。自動車業界では、今後数年間で電池の需要が大幅に増加します。これにより、製造プロセスが需要に適応する必要があります。リチウムイオン電池は、セルに密に詰められた電極コーティングされた箔で構成されています。これらの箔は、カソードおよびアノードとして機能するアルミニウムと銅で作られています。
金属箔は、陰極のリチウムベースの酸化物でコーティングされています。箔は通常0.008〜0.015mmですが、コーティングを使用すると、材料の総厚さは0.2mmを超える可能性があります。従来の方法では、箔への損傷、切断品質の低下、鈍くなるなどの可能性を含むメカニカルカッターを使用していました。刃を交換する為に、プロセス全体が停止します。TRUMPFのTruPulse nanoシリーズは、ランニングコストを最小限に抑え、一貫した切断結果により、実質的にメンテナンスフリーです。
ガルバノスキャナーと組み合わせて使用すると、他の材料に損傷を与えず必要に応じて型式にはまらない形状の切断が可能な非接触システムが作成されます。リチウムイオン電池用箔を切断する際は、バリが短絡を引き起こしセルを損傷する可能性があります。長いパルス幅とマルチパスのプロセスを使用します。このシステムは、従来よりも速い処理時間および最小限のバリで高品質の結果を達成できます。平均切断速度は、正確な箔材料の構成に応じて、1m/sから2.5m/sの間です。
アノード, 陰極 – Cu 箔
カソード, 陽極 – Al 箔
コーティング箔の切断性能
切削性能を高める新機能
上記の効果が蓄積されることで、切削速度が大幅に向上する可能性 があります。※すべてが当てはまるとは限りません。
材質/レーザー機種 | 2030
300W Std WF + F100 |
2060
600W Std WF + F100 |
2060
600W >kHz + F100 |
2060
600W >kHz + F130 |
2060
600W >kHz + F130 + new WF |
---|---|---|---|---|---|
アノード | 3 m/s | 4.2m/s | 4.7m/s | 5.9m/s | 7.7m/s |
カソード -LFP | 1.5m/s | 1.9m/s | 2.1m/s | 2.3m/s | 2.6m/s |
カソード -NMC | 1.5m/s | 1.8m/s | 2.0m/s | 2.2m/s | 2.4m/s |
注釈:これらは同じ材料を使用した比較結果であり、箔の厚さや材料の組成が異なると実際の速度は変わる可能性があります。