撥水加工(レーザー表面処理)

メーカー:​Fluence Technology

概要と特長

フェムト秒レーザーをはじめとする超短パルスレーザーは、材料の表面処理において、ほぼ全ての種類の材料で比類のない精度でかつ高速に処理できるということが、今や業界標準となりつつあります。

 

フェムト秒レーザーの特長である高いピークパワーと短いパルス幅は、多光子吸収とアブレーションを発生させることにより超撥水構造のような加工が可能ですが、この加工ではレーザーの非常に高いエネルギー密度によって素材の局所的な蒸発が起こるため、周囲の材料への熱負荷を最小限に抑えることができます。この多光子吸収プロセス(※1)のおかげで、硬い透明材料も簡単に加工することが可能となります。

 

フェムト秒レーザーは、ガラス、太陽電池、ウエハ、半導体、セラミック、金属シート、ポリマー、また医療機器など幅広い分野の様々な材料に対し、切断、スクライビング(材料に連続的な穴をあけ溝を形成)、穴あけ、マーキング、彫刻といった多彩なレーザー加工を施すことができす。

 

※1 多光子吸収:通常、物質は光子を1つずつ吸収して反応しますが、強い光(レーザーなど)を当てると、同時に複数の光子を吸収することがあります。これにより非加熱で高精度の加工を行うことが可能となります。