ダイヤモンドや多結晶ダイヤモンド(PCD)は、製造業の切削工具としてとても魅力的な材料となります。
ダイヤモンドにおける従来の研削加工と比較して、フェムト秒レーザーによる加工は、幾何学的加工を可能にする柔軟性と加工時間の短縮といった効率性を併せ持ち、さらには高品質な微細構造を作成できるなどの多くのメリットがあります。またフェムト秒レーザーを用いた材料加工は、従来の研削といった加工方法と比較して桁違いに高速化できる可能性があり、加えて表面品質、特に表面粗さの大幅な改善が期待できます。
このような加工を実現するためには、超短パルスによる高いパルスエネルギー、高い平均出力、そして高繰返し周波数を備えたフェムト秒レーザーが必要です。さらにユーザー設定可能なバーストモード機能を備えていれば、アブレーション効率と品質をさらに向上させることが可能になります。